森林生物 ウスバカミキリ


和名:ウスバカミキリ
学名:Megopis sinica sinica White
    コウチュウ目,カミキリムシ科
分布:北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,奄美大島,朝鮮半島,中国
 
写真(上):ウスバカミキリ成虫
写真(下):イタヤカミキリの材内幼虫(サクラ)
ウスバカミキリ成虫
説明
成虫の体長は30〜50mmで体色は赤褐色〜暗褐色。キリに穿孔する害虫として有名であるが,ポプラ,ヤナギ,クルミ,ハンノキ,クリなど多くの広葉樹の成木と伐倒木,イチジク,ナシなどの果樹,またモミ,トドマツ,ヒノキなど針葉樹も加害する。1世代に2年以上を要する。産卵は樹幹の腐朽部などに好んで行われ,幼虫は腐朽部をしばらく食べた後,しだいに健全部を食害し,坑道は40cmにもなる。樹幹の腐朽した樹木が被害を受けやすいので,腐朽部を処理して侵入防止を図る。
イタヤカミキリの材内幼虫(サクラ)

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