森林総合研究所は森林管理局と共同で、全国の国有林に現在200箇所余りの収穫試験地を設定し、定期的な林分調査を行っています。各試験地では、立木を個体識別して間伐・枯死などの消長を記録し、胸高直径の測定位置を固定、樹高は測高器を用い原則として全数調査を行うなど、精密な毎木調査が行われてきています。
これら試験地の時系列データは収穫表の作成や検証のほか、高齢級人工林の成長特性や間伐効果の解明、システム収穫表のパラメーター調整、また近年では地球環境問題を背景に、間伐がバイオマス成長に与える影響の解明や炭素収支モデルのパラメーター調整にも応用されました
収穫試験報告は、これら収穫試験地の概況や定期調査の集計結果をまとめたデータ集であり、林野庁の了解を得て全文を掲載しました。なお、第24号以降は「森林総合研究所研究報告」の一部として公表される予定です。
担当: 森林管理研究領域 資源解析研究室
北海道支所 北方林管理研究グループ
東北支所 森林資源管理研究グループ
関西支所 森林資源管理研究グループ
四国支所 流域森林保全研究グループ
九州支所 森林資源管理研究グループ
*同試験地・同時点の集計結果が報告書によって一致しない場合がありますが、これは測定値や集計方法が後から訂正されることがあるためです。より新しい報告書に掲載されている数値が正しいものとお考え下さい。
*収穫試験報告に掲載されている集計データは、出典を明示していただければ、研究目的での転用は差し支えありません。その場合、事後でもけっこうですので、論文・報告書等を担当の研究室・研究グループあてご恵贈下さると幸いです。
*正誤表がある場合は併載しましたが、印刷年代が古いものもあり、正誤表以外にも誤植や印刷のかすれ等があることをご理解のうえご覧下さい。
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