研究紹介 > 刊行物 > 研究成果選集 > 第2期 中期計画成果集 > 重点課題イアb 木質系資源の機能及び特性の解明

更新日:2011年6月10日

ここから本文です。

重点課題イアb 木質系資源の機能及び特性の解明

イアb

ファイルをダウンロード

 

  • 第2期中期計画成果集 重点課題イアb 木質系資源の機能及び特性の解明
  • 編集・発行:森林総合研究所
  • 発行日:平成23年3月
  • ISBN:978-4-902606-92-8

目次

  • イオン液体中で加熱することでリグニンに二重結合を導入する

リグニンをイオン液体中で加熱処理することで、共役二重結合の導入が可能であることを見いだしました。

  • リグニンの高度利用が可能な同時糖化湿式粉砕法を開発

木材中の20~30%を占めるリグニンをほとんど変性させないまま高効率に取り出すことが出来るようになりました。これにより新しいリグニン利用研究が可能になりました。

  • 樹皮タンニンとアミン類の反応を明らかにする

樹皮タンニンはアミン類と反応して、酸化を経由したアミノ化と高分子化が起こることを明らかにしました。

  • 樹木精油成分を利用した環境汚染物質の除去剤の開発

減圧式マイクロ波水蒸気蒸留法によって採取したスギやトドマツの葉油が環境汚染物質である二酸化窒素除去作用を示すことを明らかにしました。

  • 市販木竹酢液中に含まれるホルムアルデヒド含有量の実態解明

現行の規格で認証された木竹酢液中のホルムアルデヒド含有量は107~602ppmと高くないことを明らかにしました。

  • 2対のひずみ計による、スギ乾燥スケジュールの自動作成
    ―スギ心持ち材の乾燥割れをより確実に防ぐために―

スギ心持ち材(用語解説)を割れなく乾燥するために行う熱処理の処理時間を自動的に決定する方法を考案しました。

  • 木材乾燥廃液中の粘着性物質は木材の倍の発熱量と高い抗菌性を示す

合板工場の乾燥廃液に含まれる粘着性物質は燃料としてすぐれた発熱量を有し、また高い抗菌活性をもつことが明らかとなりました。

  • 品種や樹幹内部位によって異なるスギの収縮特性

スギ材の収縮率は、品種や樹幹内部位で異なり、セルロースミクロフィブリルの方向に影響されることを明らかにしました。

  • 心材中の水分布と心材成分フェルギノールの蓄積との関係を明らかにする

スギ心材形成時の水分布と心材成分の蓄積部位を細胞レベルで可視化し比較する手法を開発しました。

  • 木材の中のDNAはどこに多く残っているのか?

長期間保存された木材中にもDNAが残存していることが分かり、木材製品の樹種や産地の識別にDNA分析が適用できることが分かりました。

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

所属課室:企画部広報普及科編集刊行係

〒305-8687 茨城県つくば市松の里1

電話番号:029-829-8373

FAX番号:029-873-0844

Email:kanko@ffpri.affrc.go.jp