研究紹介 > 森と木のQ&A > 森林の生き物 > 森林の生き物 Q7

更新日:2010年5月14日

ここから本文です。

森林の生き物 Q7

  • Q7 : サクラてんぐ巣病はどうすれば防ぐことができますか?
  • A7 :  かつてサクラてんぐ巣病と同じ属の病原菌で発生するモモ縮葉病に効く農薬の中から数種を選び、数年間サクラてんぐ巣病の防除試験を行ったことがあるのですが、決定的に効く農薬は見つからず、散布の手間などを考慮すると、てんぐ巣に罹った枝を毎年切り落とし、切り口にトップジンMペーストという塗布剤を塗ることを繰り返す方が、効果は上がると判断されました。サクラ切る馬鹿ウメ切らぬ馬鹿、と言われるように、サクラは枝を切ると、切り口から腐朽菌などが入りやすく、やがて幹腐れなどになってしまいます。切り口に塗布剤をぬってもあまり効果は長くは持続しませんから、大きな切り口はなるべく作らないようにし、切り口に塗布剤を塗った後にビニールやブリキで覆いをし、切り口がなるべく雨などにさらされないようにしましょう。

(森林微生物研究領域)


サクラてんぐ巣病の写真 
サクラてんぐ巣病の病徴、枝が叢生し花が付かない

お問い合わせ

所属課室:企画部広報普及科相談窓口

〒305-8687 茨城県つくば市松の里1

電話番号:029-829-8377

FAX番号:029-873-0844

Email:QandA@ffpri.affrc.go.jp

電話受付時間 9時30分~12時00分、13時00分~16時30分 土日祝祭日除く