研究紹介 > 森と木のQ&A > 森林資源の利用 > 森林資源の利用 Q9

更新日:2010年5月31日

ここから本文です。

森林資源の利用 Q9

  • Q9 : 松脂の化学成分や用途はどのようなものでしょうか?
  • A9 : 松の樹幹を傷つけてヤニを流出させて採取したもので生松脂あるいはオレオレジンと呼ばれています。松脂は揮発性のテレビン油と不揮発性のロジンから構成されています。通常、15%程度のテレビン油、85%程度のロジン、5%程度の脂肪酸他を含みます(図)。テレビン油の主成分はα-ピネン、ロジンの主成分はアビエチン酸です。現在、世界で毎年100万トン近くの松脂が生産されており、1993年には全世界の産出量の58%を中国が占めています。テレビン油は香料、殺虫剤、粘着テープ用のテルペン樹脂の製造に用いられており、ロジンは大部分が製紙用サイズ剤、印刷用インキの原料として利用されています。

(バイオマス化学研究領域)

松脂の化学成分

お問い合わせ

所属課室:企画部広報普及科相談窓口

〒305-8687 茨城県つくば市松の里1

電話番号:029-829-8377

FAX番号:029-873-0844

Email:QandA@ffpri.affrc.go.jp

電話受付時間 9時30分~12時00分、13時00分~16時30分 土日祝祭日除く