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更新日:2017年4月12日

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森林内における放射性セシウムの動態

 

  

林野庁や文部科学省の発表によると、2011年3月の原発事故後、放射性物質は樹木の枝葉や樹皮、地表部の落葉層に多くが付着(沈着)していました。常緑樹と落葉樹では放射性セシウムの付着の仕方が異なり、常緑樹のスギなどでは枝葉や落葉層に多く、落葉広葉樹では新葉が展開していなかったことから落葉層に多く分布していました。翌2012年の林野庁の調査によると、樹体の放射性セシウムが雨によって洗い流されたり、スギなどの常緑樹では葉が落葉して新しい葉に置き換わったり、落葉層の分解が進んだりしたため、森林内の放射性セシウムは葉、枝や落葉層から土壌の表層付近に大半が移行したことがわかりました。2013年は2012年の結果と同じような分布を示したので、森林内の放射性セシウムの移動は小さくなったことがわかりました。ただし、一部では放射性セシウムの分布がかなり異なる森林も見つかっており、森林内のセシウム分布は一様ではないこともわかってきました。
森林内の放射性セシウム分布は初期に急激に変化しましたが、全体の蓄積量はほとんど変化していませんでした。このことから、森林に沈着した放射性セシウムは森林内にとどまり、流出した量は少ないと考えられます。
放射性セシウムは森林内を循環するといわれています。そのため、林内での分布や蓄積量の変化については、いろいろな森林で長期的に調査する必要があります。

 

<国内>

林野庁

福島県の森林放射性物質の現状、森林からの生産物である木材、きのこなどへの放射性物質の影響について、総合的にまとめたもの。森林・林業木材産業に関する放射性物質のあらましを総合的につかむことができる。

  

 

環境省

原子力規制委員会

福島県

研究機関・大学・学会等

(以下は木材、特用林産にも重複掲載)

農林水産省農林水産技術会議事務局

海外

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