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マレーシアでの取り組み

目的・背景

 REDD開発研究センターはマレーシア森林研究所(Forest Research Institute Malaysia : FRIM)と共同研究を実施しています。マレーシアは森林減少が深刻化しているわけではないため、森林管理の研究開発を進めるに当たって非常に良い条件を持っておりREDDプラスの森林保全の考え方によく合致します。また、社会経済、技術開発の両視点からカンボジアでの取り組みとの比較も実施しています。マレーシアにおけるデータを収集することは、当該国だけではなくインドシナ半島の諸外国にも有用な研究のひとつです。

取り組み内容

 REDD開発研究センターではマレーシア森林研究所と検討会を開催しており、半島マレーシアにおける森林減少抑制の実態把握とその要因解明を目的とした研究を実施しています。本共同研究の手法は概ねカンボジアでの取り組みと同じですが、大きく異なる点は森林区分と国家の取り組み姿勢です。

 まず、森林区分に関してですがカンボジアでは落葉樹林と常緑樹林の2分類であるのに対し、半島マレーシアの森林区分はマングローブ林、山地林、丘陵フタバガキ林、低地フタバガキ林、泥炭湿地林の5分類です。そのため、各森林区分に対応した炭素蓄積量の推定が必要となります。半島マレーシアでは、このように多様な標高の森林に関する調査が可能な点が特徴です。

 また、マレーシアは他の熱帯諸国に比べると森林減少が小さいため、REDDに対しては慎重な姿勢であるといえます。マレーシア森林研究所は独立研究機関であるため、政策への影響力が小さい点もカンボジアでの取り組みとは異なります。まずは充分な情報収集と研究開発に注力し、森林保全のありかたについて検討を続けていく予定です。

今後の方針

 本共同研究では引き続き、衛星画像データセットから森林の炭素分布を推定する手法の開発に取り組みます。雲を含む衛星画像の部分的補完・補正、観測用試験地の設定、施業履歴の考慮などから推定精度の向上に貢献します。