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更新日:2017年4月25日

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震災復興・放射性物質研究拠点

震災復興・放射性物質研究拠点は、森林生態系の放射能汚染の実態や放射性物質の動態メカニズムの解明、さらにこれら研究を基づき放射性セシウム汚染の将来予測を行います。

研究員

震災復興・放射性物質研究拠点長

金子 真司

田淵 隆一(研究専門員)

赤間 亮夫(研究専門員)

池田 重人(研究専門員)

環境影響評価担当チーム長

篠宮 佳樹

小松 雅史(併任)

大橋 伸太(併任)

写真1:森林の放射能汚染調査における樹皮と材の試料採取

森林の放射能汚染調査における樹皮と材の試料採取

写真2:スギ林(川内試験地)
(1)スギ林(川内試験地)

写真3:混交林(大玉試験地)
(2)混交林(大玉試験地)

事故からの年数経過にともなう森林内の放射セシウム分布の変化

福島原発事故(2011年3月)によって放出された放射性セシウムは、2011年には常緑樹のスギ林では葉や枝などに多く付着したのに対して、アカマツ落葉広葉樹混交林では落葉期であったために落葉層や土壌に落下した割合が高かったという違いがみられました。樹木の葉や枝の放射性セシウムは、雨に流されたり、落葉などによって林床に移動して、落葉層や土壌の割合が年々高まってきました。その結果、2015年になると放射性セシウムの大半は落葉層と土壌(表層)に分布していました。

写真3:森林の部位別の放射性セシウムの蓄積量の将来予測
 (Hashimotoet al. 2013)

森林の部位別の放射性セシウムの蓄積量の将来予測

事故直後の調査結果に基づき、モデルによって森林内の放射性セシウム蓄積量が将来どのように変化するかを予測しました。その結果、放射性セシウムは、時間の経過とともに全体としては減少していくものの、土壌の汚染は長期間続くと推定されました。

 

研究内容

  • 森林における放射性物質の動態把握と予測モデルの開発(基幹課題アアd)
  • 森林内の放射性物質の分布と動態の実態把握(基幹課題アアd)
  • 森林生態系内の放射性セシウムの動態メカニズムの解明(基幹課題アアd・アウb)
  • 森林からの放射性セシウムの流出過程の解明(基幹課題アアd)
  • きのこ及び微生物が有する生物機能の解明と新たな有効活用(基幹課題エアb)

 

主なプロジェクト

  • 森林内における放射性物質実態把握調査事業(H24~H29、政府等受託)
  • 森林の放射性セシウム動態解明による将来予測マップの提示(H28~H30:交付金プロジェクト)
  • 農地への放射性セシウム流入防止技術の開発(H27~H29、政府等受託)
  • 放射能汚染地域におけるシイタケ原木林の利用再開技術開発(H28~H30:政府等受託)
  • 山菜の放射能汚染の季節変化と採取時の汚染リスク判定法(H27~H29:科研費)
  • 安定セシウム循環の組み込みによる森林生態系内の放射性セシウム移行予測の高度化(H27~H29:科研費)
  • 森林放射性セシウム動態データベースの構築とマルチモデルによる将来予測(H28~H30:科研費)