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褐色腐朽菌ナミダタケの木材分解機構を明らかにした

2004年6月15日掲載

論文名 Production of 2,5-dimethoxyhydroquinone by the brown-rot fungus Serpula lacrymans to drive Fenton reaction(褐色腐朽菌ナミダタケによる菌体外フェントン反応を作用させるための2,5-ジメトキシハイドロキノンの生産)
著者(所属) 下川 知子(きのこ・微生物領域)、中村 雅哉(きのこ・微生物領域)、林 徳子(きのこ・微生物領域)、石原 光朗(きのこ・微生物領域)
掲載誌 Holzforschung(木材研究、独)、58巻3号、2004年6月
内容紹介

 日本の木造住宅では褐色腐朽菌による被害が多い。この菌の被害は、表面的には軽度であっても、曲げ強度等材質が著しく低下することが知られている。褐色腐朽菌の一種、ナミダタケの分泌する細胞外低分子化合物(2,5-ジメトキシハイドロキノン)の単離にはじめて成功し、この物質が存在することで水酸化ラジカル等が発生し、それが、木材多糖類の分解に働く機構を明らかにした。この機構は直ちに材質低下の理由を説明するものではないが、新たな木材保存剤の開発及び木材の多糖類成分を糖として利用する技術の今後の発展につながるものである。

 

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