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ヒラタケの子実体形成活性物質を化学合成で確認

2005年4月15日掲載

論文名 3-O-Alkyl-D-glucose derivatives induce fruit bodies of Pleurotus ostreatus.(アルキルグルコース誘導体は、ヒラタケの子実体を誘起する)
著者(所属) 馬替 由美(きのこ・微生物研究領域)、西村 健(木材改質研究領域)、大原 誠資(樹木化学研究領域)
掲載誌 Mycological Research(菌類研究、英)、109巻3号、2005年3月(電子版)
内容紹介  これまでの研究から、ヒラタケが子実体を形成するのに有効な物質の化学構造は、ぶどう糖(グルコース)等に脂溶性基が付加した物質であると考えられた。この考えに基づき、アルキルグルコース誘導体(グルコースに炭素数の異なるいくつかのアルキル基を付加したもの)を合成し、それらのヒラタケ子実体形成活性をみた。すると、炭素数8と10のアルキル基を付加したグルコースに明らかな子実体形成効果がみられた。これは化学合成によって食用きのこの子実体形成活性を持つ物質を確認した世界初の例といえる。

 

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