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2006年2月15日掲載
論文名 | 阿蘇カルデラ東方域のテフラ累層における最近約3万年間の植物珪酸体分析 |
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著者(所属) | 宮縁 育夫(九州支所)、杉山 真二(古環境研究所) |
掲載誌 | 第四紀研究(日本第四紀学会誌)、45巻1号、2006年2月 |
内容紹介 | 阿蘇カルデラ東方域のテフラ(火山灰などの火山砕屑物)断面において植物珪酸体分析を行った結果、この地域は過去3万年間にわたってササなどの草原植生下にあったことが判明した。また、最近約1万年間はススキ属が優占する草原が継続してことがわかり、これには人為による火入れが関与していた可能性が示唆された。さらに、阿蘇火山周辺域では母材であるテフラの噴出量の多寡によって色調の異なる土壌が形成されることも明らかとなった。 |
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