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降雨中に森林から大量の水が蒸発するメカニズム

2006年3月23日掲載

論文名 A proposal for a new forest canopy interception mechanism: splash droplet evaporation(新しい樹冠遮断メカニズムの提唱:飛沫水滴蒸発)
著者(所属) 村上 茂樹(気象環境研究領域)
掲載誌 Journal of Hydrology(水文学雑誌、オランダ)、319巻、2006年3月
内容紹介  森林の樹冠を通過し、地表面に到達する雨の量は裸地よりも2割程度少ない。これは降雨中に雨水の一部が樹冠から蒸発するためで、その量は雨が強いほど多くなることが知られている。今回、観測と計算を用いた解析によって未知であったこの現象について新しいメカニズムを提唱した。すなわち、雨滴が枝葉へ衝突すると半径数10μm以下の水しぶきが大量に発生して蒸発すること、雨が強いほど雨滴の大きさと数は増加し、発生する水しぶきの数と蒸発量も増加することを明らかにした。この成果は今後の森林の水循環に関する研究の進展につながるものと期待される。

 

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