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足尾銅山跡地周辺の荒廃地を蘇らせる森林再生技術

2006年4月20日掲載

論文名 荒廃地における樹林化を目的とした粘土団子種子による試験
著者(所属) 水谷 完治(水土保全研究領域)
掲載誌 日本森林学会誌、88巻、2号、2006年4月
内容紹介  粘土団子種子は種子を粘土でコーティングしたもので、砂漠緑化などに用いられている。しかし、その効果については学術的な検証がなされていないため、森林再生技術として普及が進んでいない。そこで、足尾松木沢における荒廃地の森林再生を目的として、粘土団子種子の適応性を調べた。試験の結果、従来播種工では平米当たり10000粒程度の播種密度だったのが、60~200粒でクロマツによる森林再生の可能性を示せた。このように播種密度を大幅に減らせれば、荒廃地周辺で採れる種子を用いることもできるので、現地に適応した荒廃地森林再生方法と考えられた。

 

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