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ドングリが豊作でも野ネズミが増えるとは限らない

2006年11月15日掲載

論文名 Re-evaluation of the relationship between rodent populations and acorn masting: a review from the aspect of nutrients and defensive chemicals in acorns (総説:齧歯類の個体群動態と堅果の豊凶との関係を堅果の栄養と防御物質の観点から再検討する)
著者(所属) 島田 卓哉(東北支所)、齊藤 隆(北海道大学)
掲載誌 Population Ecology (個体群生態学、日本)、48巻4号、2006年11月
内容紹介  コナラ属堅果(ドングリ)は森林動物の貴重な餌資源となっている。日本、北米、欧州の16種の堅果の成分について解析したところ、栄養成分(タンパク質、脂質)と防御物質(総フェノール量)に著しい種間変異が認められ、以下の3タイプに分類された。タイプ1(北米産Red oak等)は、栄養成分と防御物質双方に富む。タイプ2(ミズナラ、コナラ等)は、栄養が乏しく防御物質が多い。タイプ3(アベマキ、White oak等)は、栄養成分は中間的であり防御物質が少ない。タイプ1と3の堅果が豊作の時には野ネズミの個体数が増加するが、タイプ2の堅果が豊作でも野ネズミの増加は認められなかった。日本にはミズナラ、コナラが多く自生するが、これらのドングリは野ネズミにとって利用しやすい餌ではないと考えられた。

 

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