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枝分かれの仕方から樹木の光獲得戦略を知る

2007年3月5日掲載

論文名 Relationships between shoot size and branching patterns in ten broad-leaved tall tree species in a Japanese cool-temperate forest.(日本産冷温帯高木10種における枝サイズと分枝パターンの関係)
著者(所属) 八木 貴信(東北支所)
掲載誌 Canadian Journal of Botany(カナダ植物学雑誌、カナダ)、84巻12号、2006年12月
内容紹介  樹木は一つ一つの葉に光がよく当たるよう、周囲の環境に合わせて分枝パターン(枝の伸長量や数、展開角度)を変化させます。分枝パターンは樹形を決めることになるため、樹木の成長ひいては森林の種構成や配置、その動態である遷移を予想する上で重要です。本研究では10種類の高木広葉樹を対象に、新しく枝分かれする枝(娘枝)の長さや数を、これらの枝を生み出す母枝の長さから予測する数式を作りました。各樹種について求めたこの数式を比較することにより、分枝パターンが母枝のサイズに応じて示す変異やそこに見られる種特性を定性的に整理することが可能になりました。今後、樹形発達の種特性をさらに解析することで、光獲得競争における樹冠形成の役割など樹木の生存戦略を数値的に把握すること、ひいては将来の森林発達過程を予測することも可能になると考えられます。

 

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