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スギ林化が招いたカミキリムシ多様性の低下

2007年6月4日掲載

論文名 Degradation of longicorn beetle (Coleoptera, Cerambycidae, Disteniidae) fauna caused by conversion from broad-leaved to man-made conifer stands of Cryptomeria japonica (Taxodiaceae) in central Japan (広葉樹林からスギ人工林への転換がもたらしたカミキリムシ相の劣化)
著者(所属) 牧野 俊一(森林昆虫研究領域)、後藤 秀章(九州支所)、長谷川 元洋(木曽試験地)、岡部 貴美子(森林昆虫研究領域)、田中 浩(森林植生研究領域)、井上 大成(森林昆虫研究領域)、大河内 勇(企画調整部)
掲載誌 Ecological Research(日本生態学会英文誌、日本)、22巻3号、2007年3月
内容紹介  日本の森林の約2割はスギ・ヒノキの一斉人工林です。幼虫期に樹木を食べる典型的な森林昆虫であるカミキリムシの多様性を北関東で調べたところ、林齢10年以上のスギ林では同年齢の広葉樹林の約半数の種しかおらず、しかもスギ林独自の種はほとんど見られませんでした。幼虫の餌である樹木の種類や、成虫が訪れる花の種類が広葉樹林よりもスギ林で少ないことなどが原因と思われます。多くの種のカミキリムシが生息するためには、針広混交林や広葉樹林の適切な配置が必要であることが確かめられました。

 

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