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きのこ形成にはたらく細胞接着タンパク質を発見

2007年6月4日掲載

論文名 The fruiting-specific Le.flp1 gene, encoding a novel fungal Fasciclin-like protein, of the basidiomycetous mushroom Lentinula edodes(菌類における新規ファスシクリンタンパク質をコードするシイタケの子実体特異的な遺伝子Le.flp1)
著者(所属) 宮崎 安将(きのこ・微生物研究領域)、金子 真也(東京工業大学)、砂川 政英(きのこ・微生物研究領域)、宍戸 和夫(東京工業大学)、山崎 丘(宇宙航空研究開発機構)、中村 雅哉・馬場崎 勝彦(きのこ・微生物研究領域)
掲載誌 Current Genetics(現代遺伝学、アメリカ)、51巻6号、2007年6月
内容紹介  シイタケなどの子実体(いわゆる「きのこ」)にはかさや柄があり、それぞれ異なった機能に分化した細胞が集まって出来ています。最新の遺伝子工学的手法を用いて得られた、シイタケの子実体形成過程に働く遺伝子クローンの一つLe.flp1を解析したところ、その遺伝子産物が「ファスシクリン」と呼ばれるタンパク質であることが明らかとなりました。ファスシクリンは動・植物などの多細胞生物において細胞どうしの接着を行うなど、様々な生物の形態形成にきわめて重要な働きをすることが知られています。シイタケのファスシクリンの子実体内での分布を調べてみたところ、(1)「かさ」や「柄(茎)」及び「子実体原基(きのこの芽)」の外側(表面)部分、(2)「ひだ(胞子を作る部分)」、に局所的に分布していることが明らかとなりました。きのこを含む菌類界において、ファスシクリンが見出されたのは世界で初めてのことであり、シイタケのファスシクリンはきのこ形成に重要な役割を担っていると考えられます。

 

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