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体毛からクマの個体識別

2008年6月3日掲載

論文名 四国におけるツキノワグマの個体情報の収集 ~体毛をもちいた遺伝学的手法による個体識別
著者(所属) 大西 尚樹(関西支所)、金澤 文吾(四国自然史科学研究センター)、長久保 義紀(生態系トラスト協会)
掲載誌 保全生態学研究 13巻1号、2008年5月
内容紹介  四国のツキノワグマは生息数が数十頭以下と推定され絶滅が危惧されていますが、正確な生息状況はよくわかっていません。私たちは四国におけるツキノワグマの生息情報を収集するために、ヘアートラップと呼ばれるクマの体毛を回収する装置で採取された試料をもとに個体識別を行いました。また、それと並行して3頭のクマを捕獲し、電波発信機による行動圏調査を行いました。ヘアートラップから36サンプルの体毛が回収され、これらのサンプルから、捕獲されたことのない未確認のクマが識別されました。クマは捕獲率が低く、さらに四国は地形が急峻なことから、捕獲による生息情報の収集は非常に労力がかかります。今回ヘアートラップを用いることによって、クマを実際に捕獲することなくその生息情報を収集できることが確認されました。この技術を応用することによって、四国のツキノワグマの生息に関する情報の収集が進むことが期待されます。

 

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