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森林ランドスケープ構造の変化を数値化することによって森林が細分化される過程を定量的に明らかにした

2008年8月18日掲載

論文名 The influence of forest management on landscape structure in the cool-temperate forest region of central Japan(冷温帯林において森林管理がランドスケープ構造に与える影響)
著者(所属) 宮本 麻子(森林管理研究領域)、佐野 真琴(国際連携推進拠点)
掲載誌 Landscape and Urban Planning(景観と都市の計画、オランダ)、2008年6月
内容紹介  わが国では、戦後60年の間に産業構造や生活スタイルが激変し、林地開発や拡大造林が進みました。時代とともに森林の管理方針は変更され、森林ランドスケープ構造(異なるタイプの林分や農地などの配置パターン)も視覚的な印象としては大きく変わりましたが、実際に定量的に明らかにされていませんでした。本論文では、茨城県小川学術参考保護林地域を対象に、戦後の様々な時期の森林ランドスケープ構造の変化を空間配置や構造を計算するコンピュータプログラム(Fragstats)を用いて数値化しました。その結果、戦後に起こった拡大造林による樹種転換の推進や、その後に続いた林分伐採サイズの縮小や配置制限等によって、戦前に比べ林分サイズは半減、林分密度は2倍、林縁の長さは1.3倍に増加していることがわかり、これら3つの指標を組み合わせることで森林の細分化の進行を定量的に明らかにすることができました。
 過去の森林管理と、その結果としての森林ランドスケープ構造の変化を追跡することにより、今後は、将来に向けて、公益的機能に配慮したランドスケープ構造を目指した森林管理方針の高度化を図ることができます。

 

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