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雪の深さを空から測る
 

2008年10月20日掲載

論文名 Measurement of snow depth distribution in a mountainous watershed using an airborne laser scanner(航空レーザースキャナによる山地流域の積雪深分布測定)
著者(所属)

坪山 良夫(水土保全研究領域)、清水 晃(九州支所)、久保田 多余子(水土保全研究領域)、阿部 俊夫(北海道支所)、壁谷 直記・延廣 竜彦(水土保全研究領域)

掲載誌 Journal of Forest Planning(森林計画、日本)、2008年2月
内容紹介  本研究では、人の立ち入りが難しい厳冬期に、航空機搭載型レーザースキャナを用いて空から山地流域における積雪深の分布を高密度に推定しました。
 山に降る雪は、雪崩など災害の原因になることもありますが、多くの地域で貴重な水資源となっています。そのため積雪地域においては、資源としての雪の量を把握する必要があります。一般に山奥ほど雪が深くなることは経験的にも過去の調査によっても知られています。しかし、実際にどの様な分布をしているのかという点については、今まで十分な研究が蓄積しているとは言えません。そこで本研究では、豪雪で知られる奥利根水源地帯の山地流域を対象に、鉛直方向の位置(標高)の測定誤差が±15cm程度の性能を持つ航空機搭載型レーザースキャナにより、秋の地面と冬の雪面の標高を測定し、その差から流域全体の積雪深の分布を1m間隔という高密度で推定しました。その結果、積雪深は標高が高い場所ほど深くなるとともに雪の減り方が遅くなるという既往の知見を裏付ける一方で、稜線付近のように標高が高くなるほど雪が浅くなる場所もあることを明らかにしました。今後、このような流域全体をカバーする詳細な積雪深の分布データを蓄積することにより、融雪と植生の分布との関係などの解析や、流域の積雪水量の推定に役立てることができます。

 

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