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北方天然林 管理のガイドライン作成手法の開発

2009年8月18日掲載

論文名 Using landscape metrics and topographic analysis to examine forest management in a mixed forest, Hokkaido, Japan: Guidelines for management interventions and evaluation of cover changes (北海道地方の針広混交天然林における森林経営へのランドスケープ指数と地形分析の適用 -経営のためのガイドラインと土地被覆変化の評価-)
著者(所属) 佐野 真琴(国際連携推進拠点)、宮本 麻子(森林管理研究領域)、古家 直行(国際農林業研究センター)、小木 和彦(北海道支所)
掲載誌 Forest Ecology and Management(森林の生態と経営、オランダ)、2009年
内容紹介  自然豊かな天然林を経営するためには、適切なガイドラインを作成する必要があります。従来このガイドラインは、森の木の種類や樹高、直径など林分単位の情報から作成されていましたが、この研究ではさらに林分の配置や地形などの流域を見回した空間情報を加味して作成する手法を開発しました。空間情報は、近年、発展したランドスケープエコロジーにより理論的整理がなされ、GIS技術の普及により実世界への応用が可能になった新たな森林情報です。具体的には、空中写真判読により北海道で代表的な 針広混交天然林の分布図を作成し、次に森林管理図をデジタル化して地形モデルを作成しました。これらの空間情報を定量化し解析した結果、 天然林では森林のタイプが異なっても同一の施業が可能であると判断されました。ただし、標高800m以上の天然林では択伐後の回復を成功させるため更新に配慮した作業が必要な森林タイプもあることがわかりました。さらに、森林管理がエッジに依存して生活する動物に与える影響をシミュレーションしました。その結果、同じ管理を行っても、森林の成熟に伴い変化する森林環境(エッジ密度)は、動物の種類によって大きく異なることが分かりました。 この研究により、空間情報を加味した新たなガイドライン作成の可能性が確認されました。

 

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