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スギ・ヒノキの胸高直径を、高分解能衛星を用いて広域かつ効率的に推定する

2009年9月7日掲載

論文名 Allometric models of DBH and crown area derived from QuickBird panchromatic data in Cryptomeria japonica and Chamaecyparis obtusa stands(スギ、ヒノキ林分におけるQuickBird衛星パンクロマティックデータから導かれた胸高直径と樹冠面積との相対成長モデル)
著者(所属) 平田 泰雅(森林管理研究領域)、坪田 徳幸(愛媛県林業研究センター)、酒井 敦(国際農業研究センター)
掲載誌

International Journal of Remote Sensing(リモートセンシング国際誌、イギリス)、2009年

内容紹介  地球規模での気候変動が懸念される中、森林の炭素固定機能に注目が集まっています。現在、森林の炭素蓄積を把握する調査では、樹木1本1本の胸高直径を地上で計測する作業が欠かせません。しかし、国内の森林で、くまなく地上調査を行うことは事実上不可能なので、広域かつ効率的に調査を進めるためには、新たな手法の開発が求められていました。そこで、本研究では、近年1m以下の地上分解能をもつようになり、樹木1本1本の樹冠を観測することが可能になっている高分解能衛星に着目しました。我が国の主要な造林樹種であるスギ・ヒノキの人工林を対象に、高分解能衛星で樹冠面積を計測し、森林情報(林齢・立木密度・平均樹高など)と対応させた上で、胸高直径との回帰モデルを作成しました(決定係数 スギ0.84、ヒノキ0.87)。さらに、このモデルを用いて、高分解能衛星データから胸高直径を推定する手法を開発しました(決定係数 スギ0.82、ヒノキ0.86)。この手法を用いることで、地上調査に依存していた胸高直径の計測作業を大幅に省力化させることが可能になります。また、この高分解能衛星データを用いた森林の炭素蓄積量の把握が広域的に進むことで、スギ・ヒノキ人工林の炭素固定機能の評価精度の向上に役立つことが期待されます。

 

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