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「いる・いない」のデータから生物多様性の変化を復元する -シンプルなデータから鳥類の種数や個体数を推定する技術を開発- 

 2010年12月20日掲載

論文名 Modelling community dynamics based on species-level abundance models from detection/nondetection data (発見・非発見データから推定した個体数モデルに基づく群集ダイナミクスのモデル化)
著者(所属)

山浦 悠一(森林昆虫研究領域;現 北海道大学)、J. Andrew Royle(アメリカ地質調査所)、久保井 孝治、多田 恒雄(助川山保全くらぶ)、池野 進(日本野鳥の会茨城支部)、牧野 俊一(森林昆虫研究領域)

掲載誌

Journal of Applied Ecology(応用生態学)、48巻1号(2011年)予定
doi: 10.1111/j.1365-2664.2010.01922.x(外部サイトへリンク) 

内容紹介 生物多様性の変化、特に生物の種数や個体数の変化を広範囲もしくは長期的に野外で記録するには多大な労力や費用が必要です。一方、個々の種の生物が「いる、いない(二値のデータ)」というシンプルなデータは、鳥類を始めとしてボランティア等による長年の蓄積があります。しかし、こうした二値のデータは情報量が少ないことが大きな障害になり、従来の方法では種数や個体数の変化を十分に推測できませんでした。そこで、私たちは新たな統計モデルによって、二値のデータから各種の個体数を推測する方法を開発しました。この方法を用いて、ある山火事跡地でバードウォッチャーが記録した長期データから、植生の回復に伴う鳥類の種数や個体数の変化を推定することができました。この統計モデルを利用すれば、ボランティアなどによって繰り返し得られたシンプルなデータをもとに、種数や個体数を推測することが可能になり、広域的・長期的な生物多様性の変化を明らかにできると考えられます。

 

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