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ナラ類の大規模遺伝子カタログの構築 

 2011年2月24日掲載

論文名 Bioinformatic analysis of ESTs collected by Sanger and pyrosequencing methods for a keystone forest tree species: oak、(BMC ゲノミクス、キーストーン種の森林樹木であるオークにおいてサンガー法とパイロシーケンス法によって収集された発現配列タグのバイオインフォマティクス解析)
著者(所属)

上野 真義 (樹木遺伝研究領域)、Grégoire Le Provost、Valérie Léger、Christophe Klopp、 Céline Noirot、Jean-Marc Frigerio、 Franck Salin、Jérôme Salse、Michael Abrouk、Florent Murat、Oliver Brendel、Jérémy Derory、Pierre Abadie、Patrick Léger (INRA)、Cyril Cabane (Université de Bordeaux,CNRS)、Aurélien Barré (Université de Bordeaux)、Antoine de Daruvar (Université de Bordeaux, CNRS)、Arnaud Couloux、Patrick Wincker (Genoscope)、Marie-Pierre Reviron、Antoine Kremer and Christophe Plomion (INRA)

掲載誌

BMC Genomics、11巻1号650 (2010年11月発行)
doi:10.1186/1471-2164-11-650(外部サイトへリンク) 

内容紹介 ナラ類は世界の温帯林での主要樹種であると同時に、家具材等に用いられる重要な広葉樹でもあります。しかし、林業用の針葉樹と異なり、その育種は進んでいません。そこで、本研究ではナラ類の遺伝子を用いた育種の可能性を探るため、欧州産のナラ(ヨーロッパナラとフユナラの2種)の様々な組織で働いている遺伝子の断片配列を約200万本収集し、塩基配列情報から遺伝子の機能推定を行いました。ナラ類の遺伝子について、これほど大規模に収集と解析を行ったのは世界初であり、画期的な成果です。これらの塩基配列の中から、環境適応に重要な展葉に関与する遺伝子や、材形成において重要なリグニンやセルロース生合成に関与する遺伝子などの候補を収集しました。欧州産のナラは日本のナラやカシと近縁であるため、それら遺伝子情報は日本の樹種へも利用できます。さらに研究を進めることにより、これら遺伝子情報を用いた育種が可能となると期待されます。

 

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