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熱帯有用樹木の木材の比重から適切な植林環境を判定する

 2011年12月22日掲載

論文名 Growth and photosynthetic response of four Malaysian indigenous tree species under different light conditions (異なる光環境下におけるマレーシア産郷土樹4種の成長と光合成の応答)
著者(所属)

田中 憲蔵・米田 令仁・松本 陽介(森林総研)、モハマド アザニ・ニック マジッド(マレーシアプトラ大学)

掲載誌

Journal of Tropical Forest Science 23:271-281(2011年7月)

内容紹介

熱帯地域では、過剰伐採、焼畑や森林火災による森林の劣化が進んでおり、森林資源が減るばかりでなく、地下水の涵養、炭素の蓄積や生物多様性の保全など森林の機能の低下につながる大きな問題になっています。劣化した森林の回復を図るために、地元の有用樹の苗木を使った植林が行われていますが、対象となる樹木が数百種と膨大なことから、どの樹種をどのような環境に植えたら良いかという情報が不足していました。そこで、この研究ではマレーシアの荒廃二次林において、4種の代表的な有用郷土樹種を林内の異なる光環境下に植栽して調査しました。その結果、樹種により成長と光合成に適した光環境が異なり、木材の比重が重い樹種ほど暗い環境に適していることが分かりました。この性質を利用し、現場の環境に応じた適切な植林を行うことで、熱帯林においても苗木の初期成長の促進や高い生存率を期待することができます。

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