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津波のあと、なぜスギ林は遅れて枯れたのか?

2012年5月14日掲載

論文名 東日本太平洋沖地震大津波が三陸沿岸地域におけるスギ林針葉の赤褐変化に及ぼした影響
著者(所属)

小野賢二(東北支所森林環境研究グループ)、平井敬三(立地環境研究領域)

掲載誌

森林総合研究所研究報告 11巻2号(通巻423号)、33–42、(2012年6月)

内容紹介

東日本大震災では東日本の太平洋沿岸に巨大津波が襲来し、海岸林に壊滅的被害をもたらしました。津波が押し寄せた奥地斜面のスギ林は、はじめ健全な様相を見せていましたが、6月頃からしだいに針葉が褐色に変化し、一部は枯死し問題となっています。変色したスギ林を調査したところ、海砂が流れ込んで堆積しており、土壌のpHは高く、ナトリウムの濃度も高くなっていました。海水のナトリウムが過剰に土壌に加わり、時間の経過とともに濃縮し、成長期に入ったスギ林が被害を受けたものと考えられます。今後、雨水により徐々に塩分濃度は低下すると予想されますが、森林再生に向け土壌成分を継続して調査してゆく予定です。

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