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深層崩壊発生の鍵を握る埋没地形

2012年5月28日掲載

論文名 2008年岩手・宮城内陸地震による一迫川上流域の崩壊発生環境
著者(所属)

大丸 裕武・村上 亘・多田 泰之(水土保全研究領域)、岡本 隆(東北支所)、三森 利昭(上席研究員)、江坂 文寿(内閣府)

掲載誌

日本地すべり学会誌、48(3),23-36. (2011年4月発行)

内容紹介

近年、東北地方の大規模な地すべりの発生には現在の地表面の下に埋もれている大昔の地形が大きく影響しているのではないかと考えられています。栗駒山南西麓の一迫川上流域部では、2008年の岩手・宮城内陸地震の際に、多くの深層崩壊が発生しました。崩壊で発生した土砂は一迫川をせき止め、土砂ダムを形成して、湯ノ倉温泉が水没するなど多くの被害をもたらしました。私たちは、この地域に深層崩壊が集中した原因を探るために、山地の地形や地質と深層崩壊の分布との対応関係を調べました。その結果、低密度の堆積岩の上に高密度の溶結凝灰岩が載るキャップロックと呼ばれる地質構造が崩壊の素因となっていることや、溶結凝灰岩の下に過去の山地地形が埋没している場所に深層崩壊がとくに集中することを明らかにしました。この結果から、地域の埋没地形を解析することが、深層崩壊危険地を予測する上で、有効な方法ということができます。

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