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乾燥処理はマツ不定胚の発芽を早め、発芽率を向上させる

2012年5月28日掲載

論文名 Post-maturation treatment improves and synchronizes somatic embryo germination of three species of Japanese pines
著者(所属)

丸山 毅・細井 佳久(生物工学研究領域)

掲載誌

Plant Cell、Tissue and Organ Culture、 発行予定巻号未定 DOI: 10.1007/s11240-012-0128-7(外部サイトへリンク)

内容紹介

体細胞を培養して作る不定胚は、種子内に存在する本来の胚と同じように発芽させると植物体へと発達します。樹木の不定胚作製技術は、頂芽や腋芽などを用いる一般的な増殖技術に比べ、大量増殖に優れていますが、植物体再生率(根と本葉の両者の再生)が低いことが多く、問題でした。クロマツ、アカマツやヤクタネゴヨウについても、不定胚は効率良く得られるものの、発芽率(根と子葉の再生)は十分ではありません。そこで、植物体再生率を向上させるため、不定胚の発芽促進処理を開発しました。発芽促進処理として、不定胚に軽度の乾燥処理を施すと、無処理のものと比較して4倍以上の発芽率と5倍以上の植物体再生率を示しました。また、発芽時期のばらつきを抑え、発芽を早めることにも成功しました。この成果は、マツ類だけではなく、他の針葉樹や広葉樹の不定胚を経由する植物体再生率の向上にも役立ちます。

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