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木造建物の床衝撃音を人間の感じる「うるささ」で評価する

2012年6月8日掲載

論文名 木質構造の床衝撃音の「うるささ」の心理音響評価
著者(所属)

末吉 修三・宇京 斉一郎(森林総研 構造利用研究領域)、進藤 龍・大沼 俊介・塩田 正純(工学院大学)

掲載誌

木材学会誌 Vol. 58, No. 5, p. 289-294, 2012年9月

内容紹介

「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、これから公共の木造建築物の需要増が見込まれます。学校や公民館など、いろいろな目的や用途で使われる公共建築物では高い遮音性が求められます。中でも、床衝撃音は騒音となりやすいので、それを人の感覚である「うるささ」で定量的に評価できれば、建築物の遮音性も人の感覚(聴感)に合ったように改善できます。しかし、これまでの遮音評価法では、聴感は十分に考慮されていませんでした。

そこで、聴感にあった定量的指標が得られる心理音響解析を、いろいろな物を木造床に落として発生させた床衝撃音に適用してみました。人が聞いて判断した床衝撃音の「うるささ」を、「音の大きさ」と「音の鋭さ」の心理音響指標(LとS)の変化を用いて統計的に解析した結果、「うるささ」はこれらの心理音響指標の加算式(aL+bS, aとbは定数)で表せることがわかりました。この新たな指標を用いれば、利用者の視点に立って木造建築物の騒音を評価することができます。またこの指標を設計段階で用いれば、より一層人の感覚に合った木造建築物の音響設計が可能になり、公共建築物の木造化や内装の木質化を促進させることができます。

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