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奥行きのある海岸林が津波から集落を守った

2012年10月19日掲載

論文名 東北地方太平洋沖地震津波による岩手県沿岸の海岸林と集落の被害状況
著者(所属)

星野 大介 (森林総合研究所 東北支所、現所属:国際農林水産業研究センター)

掲載誌

日本森林学会誌、94(5)、2012年10月

内容紹介

岩手県の三陸沿岸は古くから幾度も津波に遭ってきましたが、今回の東日本大震災の巨大津波では未曾有の被害をうけました。岩手県沿岸で、被災1ヶ月後に、14集落の被害実態と、集落の海抜、集落から海岸線までの距離、防潮堤の高さ、海岸林の奥行き等との関係を調査しました。その結果、津波被害が軽微であった4集落には、いくつかの特徴があることがわかりました。4集落は共通して海岸線との間に奥行き約600m以上の広い土地を持っていました。そのうち2集落は、海抜18m以上の高台に位置していました。残りの2集落は、海抜10m以下の低地に位置していましたが、奥行き1kmに及ぶ海岸林や複数の防災施設が存在していました。このことから、津波防災に最も有効な方法の一つは、高台に住むことですが、利便性から低い土地に住む場合には、海まで1km 程度の十分な奥行きのある海岸林を造成したり、防災施設と組み合わせたりすることが有効と思われます

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