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海岸林の津波被害を再現する数値シミュレーションモデルの開発

2013年3月28日掲載

論文名 2011年東北地方太平洋沖地震津波によるクロマツ海岸林被害の数値シミュレーションを用いた検討 ―青森県三沢市の事例―
著者(所属)

野口 宏典(気象環境研究領域)、佐藤 創(道総研林業試験場道南支場)、鳥田 宏行・真坂 一彦・阿部 友幸(道総研林業試験場)、木村 公樹(青森県産業技術センター林業研究所)、坂本 知己(気象環境研究領域)

掲載誌 海岸林学会誌、11巻2号、2012年12月 論文へのリンク(外部サイトへリンク)
内容紹介

2011年東北地方太平洋沖地震津波は東日本の太平洋沿岸地域に広範囲に到達し、多くの海岸林が被災しました。海岸林がどれだけ津波を弱める効果を果たしたのか、また、海岸林が津波を受けてどのように被害を受けたのかを解析することは、今後の海岸林の造成を考える上で欠かせません。

東北の太平洋岸は津波によって大きな被害を受けましたが、青森県三沢市では海岸林が7mほどの津波の被害を弱めた様子が観察されました。そこでこの海岸林を対象として、津波の流れる様子や樹木が津波から受ける力について数値シミュレーションモデルを用いて解析しました。その結果、津波による浸水の深さや流量が海岸林の存在により抑えられた様子、海岸林の海側と内陸側の破砕力の違いなど、対象とした海岸林の被害の実態を概ね再現できる結果が得られました。

この数値シミュレーションモデルは海岸林の樹木の密度やサイズ等の条件を変更して計算ができるので、異なる条件での計算結果を比較し、海岸林の津波被害の軽減効果を高めたり、被害を受けにくい海岸林の造成に役立ちます。今後、東北地方の海岸林の復興や、他の地域での海岸林の効果の予測に利用できます。

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