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屋外でも使える準不燃木材を開発

2013年4月26日掲載

論文名  屋外暴露後の難燃処理塗装木材の耐候性と防火性能
著者(所属)

原田 寿郎・片岡 厚・松永 浩史・上川 大輔(木材改質研究領域)、亀岡 祐史(丸菱油化工業)、木口 実(木材改質研究領域)

掲載誌  木材保存、39巻1号、日本木材保存協会、2013年1月 DOI:10.5990/jwpa.39.16(外部サイトへリンク)
内容紹介

建築物の外装や外構用として木材を使用したいという要望が高まっていますが、防火性を確保するための水溶性の薬剤を注入する木材の難燃処理では、屋外の雨風に暴露した場合には薬剤の溶脱に伴う性能低下が懸念されます。そのため、雨などで長期間溶脱しにくい薬剤を探索するとともに、注入と塗装することで耐久性の向上を目指しました。

注入剤として、変性カルバミルポリリン酸アンモニウムを主成分とする薬剤Aまたはリン酸グアニジンを主成分とする薬剤Bを選びました。また、塗装剤として5種類の塗料を用いました。これら難燃処理塗装木材を屋外で4年間暴露し、防火性能評価を行ったところ、A、Bいずれの薬剤を注入した木材も、無塗装では薬剤が早期に溶脱しましたが、その上から塗装することで、溶脱を抑える効果がありました。特に塗料として含浸・半透明型塗料(茶色系)、造膜・隠蔽型(白色系)、造膜・透明型の3種類の塗料を重ね塗りした試験体は、48か月後も準不燃材料の性能を示しました。

これより、屋外使用において準不燃材料レベルの性能を維持するためには、溶脱しにくい薬剤を選択し、注入時の薬剤固定量を多めに設定して余裕を持たせ、塗装のメンテナンスを適切に行えば、防火性能の維持が可能であることが示唆されました。

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