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実大サイズのクリ材の強さがわかった

2013年7月11日掲載

論文名 クリ製材品の強度性能 ―曲げ、縦圧縮、縦引張り、せん断、めり込み―
著者(所属)

井道 裕史(構造利用研究領域)、三浦 祥子(林野庁)、長尾 博文・加藤 英雄(構造利用研究領域)

掲載誌 森林総合研究所研究報告、12巻3号、森林総合研究所、2013年9月 論文へのリンク
内容紹介

広葉樹のクリ材は腐りにくいなどの理由から木造住宅の土台などで広く使われていますが、実大サイズの強さがよく分かっていませんでした。そのため、木造住宅や木造建築物の安全性の確保の観点から、実大のクリ材の強さを明らかにすることが求められています。

木造建築物の構造設計では、国土交通省が定めた曲げ強さなどの木材(製材)の基準強度が用いられています。スギなどの針葉樹製材の基準強度は豊富な実大試験のデータから導かれていますが、クリなどの広葉樹製材の基準強度は欠点のない小さな試験体(無欠点小試験体)のデータから導き出されたものです。そのため、クリ実大材の強さと無欠点小試験体の基準強度との関係を把握することが求められています。

本研究では、クリ実大材の曲げ・縦圧縮・縦引張り・せん断・めり込みの各強度試験を行いました。その結果、実大材の縦引張り強さは基準強度を下回るものの、曲げ・縦圧縮・せん断・めり込み強さは基準強度と同等以上であることがわかりました。また、クリ実大材の強さには節などの欠点が影響するものの、目視により選別することにより、強いものと弱いものをグループ分けできることが分かりました。

これらの成果は、構造利用のための広葉樹製材のJAS規格の整備や基準強度に反映され、安全で精度の高い木造建築物の構造設計に貢献します。

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