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森林によるオゾン吸収量を雨の日でも推定できる新たな手法

2014年1月27日掲載

論文名

Seasonal ozone uptake by a warm-temperate mixed deciduous and evergreen broadleaf forest in western Japan estimated by the Penman-Monteith approach combined with a photosynthesis-dependent stomatal model. (ペンマン-モンテス法と光合成依存の気孔反応モデルの組み合わせによって推定された暖温帯の落葉常緑混交広葉樹林におけるオゾン吸収量の季節変化)

著者(所属)

北尾 光俊・小松 雅史(植物生態研究領域)、星加 康智(北海道大学)、矢崎 健一(植物生態研究領域)、吉村 謙一・藤井 佐織・深山 貴文・小南 裕志(関西支所)

掲載誌

Environmental Pollution, 184, 457-463, January 2014、 DOI:10.1016/j.envpol.2013.09.023(外部サイトへリンク)

内容紹介

大陸からの越境大気汚染により、我が国の大気オゾン濃度は年々上昇する傾向にあります。大気汚染物質であるオゾンは葉に吸収されることで植物の光合成を低下させるため、森林の二酸化炭素吸収量へのオゾン影響の評価のためには森林レベルでのオゾン吸収量の推定が必要とされています。しかし、従来の手法では、葉が濡れているときや森林を構成する樹木の一部が落葉している場合には正確な吸収量推定ができなかったため、我が国のように雨が多く、また、落葉樹と常緑樹が混在する森林では、オゾン吸収量の連続推定は困難でした。

本研究では、フラックスタワーで観測された二酸化炭素吸収速度のデータを新たに用いることで、従来は困難であった降雨時及び一部樹種の落葉時期のオゾン吸収量を推定する手法を開発しました。この手法を用いて、森林総研が過去10年以上にわたり蓄積してきたフラックス測定データから、森林レベルでのオゾン吸収量と二酸化炭素吸収量との関係を調べ、オゾンの森林への影響を明らかにしていきます。

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