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絶滅危惧種保全の鍵は緊密な人間関係の構築

2015年8月5日掲載

論文名

Network governance of endangered species conservation: a case study of Rebun Lady’s-Slipper. (絶滅危惧種のネットワーク・ガバナンス:レブンアツモリソウを事例として)

著者(所属)

八巻 一成(北海道支所)

掲載誌

Journal for Nature Conservation, 24, 83-92, April 2015,、DOI:10.1016/j.jnc.2014.10.004(外部サイトへリンク)

内容紹介

絶滅の危機に瀕した種の保全には、行政や監視員、研究者、ボランティアといった関係者がお互いにスムーズに協力できるような関係づくりが不可欠です。北海道の礼文島のみに生息するレブンアツモリソウの保全の取り組み事例として、関係者間の連携・協力の現状を探りました。レブンアツモリソウの保全活動は、国が主体となって保全のための政策立案を行う保護増殖事業と、礼文町が中心となって監視やパトロール、普及啓発活動を行う高山植物協議会の2つのしくみを中心に進められています。これらの関係者38名を対象に、活動の現状を評価してもらい、社会ネットワーク分析を用いて活動の改善点を明らかにしました。その結果、保護増殖事業において関係者間の顔の見える連携関係を醸成し、政策の立案体制を強化することの重要性が示されました。以上の結果は、関係者が参加する会議において報告され、取り組みをさらに前進させていくために役立てられました。関係者間での密な連携・協力関係を構築することの意義が実際に明らかになったことで、今後、絶滅危惧種を保全するための効果的な体制作りを考えていく際の有益な知見となることが期待されます。

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