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土壌水分の空間分布を数値地形データから推定する

2016年2月5日掲載

論文名

Spatial distribution of surface soil moisture in a small forested catchment. (森林小流域における表層土壌水分の空間分布)

著者(所属)

野口 正二・坪山 良夫(水土保全研究領域)、Roy C Sidle (US Environmental Protection Agency)、久保田 多余子(東北支所)

掲載誌

Journal of Water Resource and Protection, 6, 1220-1227, 2014,DOI:10.4236/jwarp.2014.613111(外部サイトへリンク)

内容紹介

土壌水分の空間分布は、森林をめぐる水の量や経路を知る手がかりとなるだけでなく、樹木の成長への影響という面でも重要な情報です。近年、土壌水分の空間分布を把握するため、衛星データや数値モデルを用いた推定が行われていますが、いずれの方法でも実測データによる検証が欠かせません。

そこで、スギ・ヒノキの壮齢林の流域を対象に、流域内の多地点で表層6cmの土壌水分を測定し、地形や気象条件との関連を調べました。その結果、土壌水分の計測値の大小は、計測地点の地形指数(数値地形データから算出した集水面積と勾配の比の対数)の大小と概ね一致することが分かりました。さらに、尾根筋と谷筋のような斜面上の位置による土壌水分の違いは、湿潤時より乾燥時の方が大きくなり、地形の影響の大きさが気象条件によって変わることが分かりました。この成果は、数値地形データを利用して土壌水分の空間分布を推定する際の精度向上に活かされます。

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