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熱帯丘陵林における代表的林業樹種ショレア・カーティシーの植栽適地を解明

2017年2月15日掲載

論文名

Site effects on survivaland growth of planted Shorea curtisii in a logged-over hill forest inPeninsular Malaysia (マレー半島択伐林におけるショレア・カーティシー植栽木の生残と成長に対する立地の影響)

著者(所属)

星野 大介(森林植生研究領域)、谷 尚樹(JIRCAS)、新山 馨(森林植生研究領域)、大谷 逹也(四国支所)、Noor AIDABinti Deros (マレーシア国ペラ州森林局)、SHAMSURIMohammad (マレーシア連邦森林局)、AZIZIRipin (グリーンフォレストリソース社)、Abd RAHMAN K、Nur HAJAR Zamah Shari、ISMAIL Harun (マレーシア森林研究所)

掲載誌

Journal of TropicalForest Science、28:342-352、August 2016、ISNN: 0128-1283、http://www.jstor.org/stable/43856543(外部サイトへリンク)

内容紹介

東南アジアの熱帯丘陵林においてショレア・カーティシーは代表的な林業樹種であり、南洋材として日本をはじめ先進諸国に輸出するため、大量に伐採されてきました。半島マレーシアでは、ショレア・カーティシーの資源回復をはかるため、伐採後に苗木の植栽が試みられてきましたが、枯れてしまうかあるいは成長の悪いケースがほとんどでした。

そこで現地の森林局と協力し、18年前に熱帯丘陵林で群状(面積25-900m2)に伐採された後にショレア・カーティシーが植栽された場所で調査を行い、苗木の生存・成長に有利な植栽条件を探りました。その結果、群状伐採の面積が広いほどショレア・カーティシーは生き残りやすく、早く成長することがわかりました。さらに、群状植栽地の周囲に木が多いと樹高や直径の成長は低下すること、傾斜の緩い場所ほど苗木の生存や成長に有利であることなどもわかりました。

今後、こうした情報を参考にショレア・カーティシーを植栽適地に植えることで、この樹種の資源を自然力だけに頼ることなく、人工的に回復させることができるものと期待されます。

 

写真:ショレア・カーティシー(左)がより太く、より高く成長した場所(右)

写真:ショレア・カーティシー(左)がより太く、より高く成長した場所(右)の植栽条件を明らかにしました。

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