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放射性セシウムの影響を受けた地域で野生の山菜を採る際に注意していただきたいこと

2017年7月3日掲載

論文名

山菜と放射性物質

著者(所属)

清野 嘉之(植物生態研究領域)・赤間 亮夫(震災復興・放射性物質研究拠点)

掲載誌

水利科学、355(61巻2号)、36-50、日本治山治水協会、2017年6月、

内容紹介

東京電力福島第一原発事故は、山菜にも深刻な放射能汚染をもたらしました。市場に流通させる山菜をターゲットとする対策のひとつに、市町村単位で設けられる出荷制限があります。しかし、野生の山菜を採取する者が、いつ、どこで採取したら汚染した山菜を摂取するリスクを小さくできるかといった、採取時の判断の助けになる情報は限られています。

そこで、2012年春から福島県を中心にフキやゼンマイ、コシアブラなど40種あまりの山菜の放射性セシウムの濃度を調べました。また、福島県が発表した事故後数年のデータにもとづいて、生態系から山菜12種への放射性セシウムの移行のし易さを定量的に評価しました。その結果、例えば、コシアブラは他の山菜と比べて、生育地の放射性セシウムをより吸収するうえに、生育地の放射性セシウムの量が多いとそれだけ多く吸収する性質があり、その結果、放射性セシウムの濃度が高くなる場合があることが分かりました。

森林総合研究所では2013年春の調査結果から、野生の山菜を採取する時の参考情報(放射性セシウムの濃度が高くなり易い種や生育地の特徴など)をまとめています(http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/sansai.html(外部サイトへリンク))。山菜の放射能汚染の状態は刻々変化しており、情報を新しくしていく必要があります。今回得られた結果は2013年春以降のデータも含んでおり、参考情報のアップデイトに活用できると考えています。

 

写真:コシアブラの新芽

 写真:コシアブラの新芽

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