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日本における森林計画制度の起源が明らかに

2020年4月14日掲載

論文名

日本における森林計画制度の起源

著者(所属)

山本 伸幸(林業経営・政策研究領域)

掲載誌

日本森林学会誌、102巻1号、日本森林学会、2020年2月 DOI:10.4005/jjfs.102.24(外部サイトへリンク)

内容紹介

日本における森林計画制度は、森林の無秩序な開発を防ぎ、森林資源の利用と保全の適切なバランスの確保を目的とした、世界に類を見ない制度です。本制度は森林の基幹的法律である森林法に規定され、戦後間もない昭和26(1951)年から現在まで、日本の森林管理にとって重要な役割を果たしてきました。近年、環境の時代に相応しい森林管理が謳われ、また、充実した森林資源の適切な伐採と更新が望まれる中、森林計画制度も時代に即した新たな姿が模索されています。

本研究では将来に向けてより良い森林計画制度を構想するため、その原点まで遡り、制度がどのように成立したかを明らかにしました。その結果、昭和14(1939)年森林法改正によって、森林計画制度の技術的仕組みの根幹を支える森林簿や森林計画図の原型がつくられ、全国の森林への配置が決められたこと、また、その原型を元に、戦後占領政策と林野庁との駆け引きによって、現行の森林計画制度が生み出されたことが明らかとなりました。

森林計画制度の成立過程を明らかにした本研究成果は、制度の本質を理解する手がかりを与え、これからの日本の森林管理制度の発展に寄与することが期待されます。

 

(本研究は2020年2月に日本森林学会誌に公表されました。)

 

写真:1939(昭和14)年と1951(昭和26)年の制度改正時の解説書 写真:1939(昭和14)年と1951(昭和26)年の制度改正時の解説書

写真:1939(昭和14)年と1951(昭和26)年の制度改正時の解説書。

 

図:北上川畔の私有林で作成された林相図

図:制度導入時のモデルケースとして北上川畔の私有林で作成された林相図
引用:藤島信太郎(1941)『森林施業計画(下) 附属』 図版IV、秋豊園出版部

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