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「木漏れ日」は心身の回復と職務満足度の向上に貢献する

2021年3月25日掲載

論文名

休憩時の木漏れ日照射が高齢者医療施設職員にもたらす心身の回復と職務満足度 (Differences in mind and body restorativeness and job satisfaction with the Komore-bi irradiation system during the rest time for the nursing home staff)

著者(所属)

高山 範理(企画部/森林管理研究領域)、森川 岳(構造利用研究領域)、山内 健太郎(パナソニック株式会社)、伊藤 俊一郎(株式会社メドアグリケア)

掲載誌

ランドスケープ研究(オンライン論文集)Vol.13(2020):87-93 DOI:10.5632/jilaonline.13.87(外部サイトへリンク)

内容紹介

近年の研究により、森林環境には心身の回復効果があることが明らかにされています。本研究では、快適な森林環境には不可欠な「木漏れ日」に着目し、自然の映像を加工して作った動画で「木漏れ日」を再現する照射装置を用いて、心身の回復効果や職務満足度等への影響について実験しました。

「木漏れ日」照射装置を開発後、高齢者医療施設に勤務する職員13名を被験者として、施設内に「木漏れ日」を壁面に映写する休憩室(実験室:図1)と、実験室とほぼ同じ照度の光のみを照射する休憩室(対照室:図2)を設けました。そして、両室をそれぞれ各被験者に体験してもらい、「木漏れ日」の有無によって、(1)室内環境の印象評価、(2)心身の回復効果、(3)職務満足度がどのように変化するのかについて調査を行いました。分析の結果、(1)「木漏れ日」のある実験室の方で肯定的な印象が得られること、(2)実験室では、休憩後に生理的ストレスの評価指標である唾液中アミラーゼ活性が有意に低下し、回復感や気分の向上といった心身の回復効果がより高まること、(3)職務満足度も実験室の方でより職務内容に対する不満が低下することなどが明らかになりました。

このように、心身の回復に有効な森林環境要素を装置化して積極的に生活環境に導入して行くことで、公共空間や自宅、職場等をさらに居心地のよいリラックス可能な環境にできるでしょう。

 

(本研究は2020年12月にランドスケープ研究でオンライン公開されました。)

 

「木漏れ日の動画」を壁面に映写する実験室の写真

図1:「木漏れ日の動画」を壁面に映写する実験室

同照度の光照射のみの対照室の風景の写真

図2:同照度の光照射のみの対照室の風景

【動画】「木漏れ日」照射装置のある実験室の風景と同照度の光照射のみの対照室の風景の動画(外部サイトへリンク)

 

お問い合わせ先

【研究推進責任者】
森林総合研究所 研究ディレクター 宇都木 玄
【研究担当者】
森林総合研究所 企画部 高山 範理
【広報担当者】
森林総合研究所 広報普及科広報係
【取材等のお問い合わせ】
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電話番号:029-829-8377(受付時間:平日9時30分~12時、13時~16時30分)

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