森林総合研究所 所報 bV8・2007-9
 
報  告 「夏休み昆虫教室」開催される
「平成19年度サマー・サイエンスキャンプ2007」開催される
在日ブラジル大使館のジョゼ・アントニオ・ピラス公使が来所
タイ王室林野局のウィチャイ・ラムウィライ長官が来所

◇「夏休み昆虫教室」開催される

  8月4日(土)、「夏休み昆虫教室」が開催されました。自然をより身近なものとしてとらえ、子供たちに昆虫に慣れ親しんでもらうための夏休みの企画で、本年で6回目の開催になります。午前・午後の部を行い、付き添いの方を含めて96名の参加がありました。
  はじめに、講師から昆虫の採り方や使用する道具について説明の後、カブトムシとセミの標本作りに挑戦しました。できあがった標本に子供たちは大喜びでした。続いて、チョウの仲間の特徴やチョウの鱗粉(翅に見られる粉状のもの)についての話を聞いた後、チョウの翅を使った鱗粉転写(チョウの鱗粉を転写したハガキ作り)にも挑戦しました。世界にひとつだけの自分で作ったハガキに参加者からは感動の声!
カブトムシの標本作リ
カブトムシの標本作リ
虫取り網の長さにびっくり!
虫取り網の長さにびっくり!
チョウの鱗粉を写したハガキ作リ
チョウの鱗粉を写したハガキ作リ

◇「平成19年度サマー・サイエンスキャンプ2007」開催される
  森林総合研究所本所、四国支所(高知市)及び多摩森林科学園(八王子市)において、サマー・サイエンスキャンプ2007が行われました。サイエンスキャンプとは、(独)日本科学技術振興機構が主催し、(財)日本科学技術振興財団が実施運営し、大学や研究所などが受け入れ機関となり、高校生や高等専門学校生などを対象に、受け入れ機関の特徴を生かした実習や実験をとおして、参加者同士の交流を深めながら科学技術や自然に対する興味や関心を高めることを目的とした科学技術体験合宿プログラムです。


森林総合研究所本所
  8月8日(水)から10日(金)まで、森林総合研究所本所を会場に、「地球温暖化軽減に向けた樹木のバイオサイエンス」のテーマで実施しました。森林総合研究所本所での開催は今回で10回目で、全国各地から8名の高校生が参加し、組換え樹木の開発の基礎となるバイオサイエンスの実験・実習を行いました。講習や実習を通じて地球温暖化軽減に貢献する組換え樹木の有効性について学び、研究者と一緒に活発な意見交換をしました。
  プログラムの最後に、今回の実験や体験内容について、参加者全員で発表を行いました。参加した高校生は、このサイエンスキャンプの体験を通じて遺伝子組換え技術をより身近に感じ、科学や自然に対する興味を深めたことと思います。
森林総合研究所本所での様子
森林総合研究所本所での様子


四国支所
  8月6日(月)から8日(水)まで、四国支所を会場に、「森林の炭素量を測ってみよう」のテーマで実施しました。四国支所では初めての開催で、全国各地から6名の高校生が参加しました。
  初日は、高知市「工石山青少年の家」において、地球全体の温暖化の脅威や、森林が炭素の貯留にどう役立っているかなどについて学んだ後、森林の地上部の炭素量推定方法、森林土壌の炭素量推定方法、広域の森林の炭素量の推定方法について学習しました。
  2日目は、「工石山青少年の家」周辺の国有林内で実習をしました。生徒達は、元気に計測方法等の実習をしていました。
  3日目には、四国支所に場所を移して、実習で得られたそれぞれの測定データの解析方法について追加講義が行われました。発表は、要点をよくまとめた、ユーモアに富む内容でした。
  今回初めてサイエンスキャンプを受け入れて、高校生達の明るく真摯な態度に触れることができ、良い機会になったと思います。また、参加者全員の協力もスムーズな進行に必要と感じました。今後も受け入れが可能であればサイエンスキャンプを実施したいと思います。
四国支所での様子
四国支所での様子


多摩森林科学園
  8月1日(水)から3日(金)まで、多摩森林科学園を会場に、「地球温暖化に関する環境教育プログラムをつくってみよう」のテーマで実施しました。多摩森林科学園では初の開催で、全国各地から10名の高校生が参加しました。
  フィールド実習では、立木の直径、樹高を測定するプロット調査、ミニライゾトロンによる根系調査を体験、室内実習では伐倒したヒノキの樹冠解析、木材構造の観察を体験し、樹木が炭素を固定、蓄積するメカニズムを学び、森林と地球温暖化の関係について理解を深めました。参加者は、さらにそれらの内容を小中学生向け環境教育プログラムとして組み立てて、科学園職員を前に発表会を行い、キャンプを終了しました。
  参加者へのアンケートでは、「今まで漠然と思っていたことが実感できたような気がします」、「この体験を今後に生かしたい」、「ますます森林関係の仕事に就きたくなりました」といった感想が聞かれました。
多摩森林科学園での様子
多摩森林科学園での様子

◇在日ブラジル大使館のジョゼ・アントニオ・ピラス公使が来所

  8月31日(水)に在日ブラジル大使館のジョゼ・アントニオ・ピラス公使(科学技術担当)一行3名が、アマゾンの森林監視のための研究情報収集のため、来所されました。理事長との懇談の後、沢田研究コーディネータより森林総合研究所が開発した「森林火災を衛星で早期発見し通報するシステム」の紹介が行われ、強い関心を示されました。
ジョゼ・アントニオ・ピラス公使が来所

◇タイ王室林野局のウィチャイ・ラムウィライ長官が来所

  9月3日(月)にタイ王室林野局のウィチャイ・ラムウィライ長官一行8名が、理事長を表敬訪問されました。理事長の歓迎挨拶に対し、長官は「長年にわたる森林総合研究所の研究協力に感謝するとともに、今後も協力関係をより一層強化してまいりたい。」との挨拶がありました。会談の後、生物工学棟で篠原生物工学研究領域長と丸山チーム長による熱帯樹種の植物培養についての説明と実験施設の見学が行われました。長官は、培養技術の活用による優良苗木の生産に強い関心を示されました。
ウィチャイ・ラムウィライ長官が来所
 

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