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更新日:2022年5月10日

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今月の一枚(No.305):コガラ

kinitomarukogara

 

コガラ(シジュウカラ科)

poecilemontanus

コガラは北海道から九州まで分布するシジュウカラ科の小鳥で、体長は約13cmです。頭は黒色で、ベレー帽をかぶったように見えます。背は灰色で、頬と喉は白色で、喉に小さな黒色の斑があります。

種としてはユーラシア大陸中緯度地域を中心にヨーロッパから極東アジアまで広く分布します。日本産の亜種は北海道、本州、四国、九州に留鳥として生息します。北海道では平地でもみられますが、本州以南では山地に生息します。亜高山帯で繁殖した個体は、冬には低標高地に移動して越冬します。四国では標高1000m以上の山地の針葉樹林や落葉広葉樹林でみることができます。秋から冬にかけてシジュウカラやヒガラなどと一緒に混群を形成することもあります。

食性は雑種で、昆虫、節足動物、果実等を食べます。固い種子をこじ開けて食べることができる頑丈なくちばしを持っています。

他のシジュウカラの仲間とは異なり、丈夫なくちばしを使って枯れかけた木の幹や太い枝に自分で巣穴を掘って、その中に樹皮、苔などを使って皿状の巣を作ります。4~7月頃に5~9個の卵を産んでヒナを育てます。繁殖期にはチーツーチー、チーツーチーと聞こえる高い声でさえずります。

2022年4月18日高知県大豊町梶ヶ森にて撮影

(写真と文:佐藤重穂)

本記事公開日:2022年5月10日

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