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ホーム > 研究紹介 > 研究成果 > 今月の一枚 > №290:トチノキ

更新日:2020年7月16日

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今月の一枚(№290):トチノキ

totinoki1

トチノキ (ムクロジ科)

Aesculus turbinata  (Sapindaceae)

 

 落葉性の高木で、樹高は25m程度になります。東日本を中心に、北海道(道南)から九州までの冷温帯に分布しますが、九州ではまれです。四国では山地帯に分布して、沢の近くの湿気のある場所でよく生育します。

 葉は非常に大きく、7枚の小葉を持つ掌状複葉(しょうじょうふくよう)で、全体の長さは50cmにもなり、その形状から「天狗のうちわ」と呼ばれることもあります。

 5月から6月ごろに、大型の房状花序を付け、白もしくは薄紅色の小さな花を咲かせます。秋に果実が熟すと、厚い果皮が割れ、中から黒褐色の丸い種子が出てきて、地上に落ちます。種子にはデンプンやたんぱく質が多く含まれ、渋抜きをすれば食べられます。地域によっては「栃の実」と呼ばれて、もち米とともについて作られる栃餅(とちもち)が郷土食として食べられています。また、地面に落ちた種子はアカネズミやリスが餌として貯食することが知られています。

 材は淡い黄白色から黄褐色を呈し、家具材や工芸材料として利用されます。

 なお、斎藤隆介作の絵本「モチモチの木」に登場する木はトチノキのことです。

 

写真・文 佐藤重穂 2007年6月5日 高知県香美市西熊渓谷にて

Aesculus turbinata  (Sapindaceae)

5 Jun. 2007.

Kami-shi, Kochi, Japan.

(photo by S. Sato)

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