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更新日:2010年6月1日

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自然探訪2005年12月 越冬昆虫二態

越冬昆虫二態(ホソミオツネントンボ・ゴマダラチョウの幼虫)

夏の間カブトムシやハチやチョウたちで賑わった雑木林も、12月を過ぎると落ち葉がかさこそと乾いた音を立てるだけで、物寂しいものです。でも昆虫たちは、あるものは卵で、あるものは幼虫や蛹で、そしてまた別の種は成虫のままで、裸になった林の中で春を迎える準備をしています。ホソミオツネントンボIndolestes peregrinusは成虫で冬を越すトンボです。挺水植物の多い池沼で夏に羽化しますが、秋には水辺を離れ、雑木林などでコナラの低い枝や潅木などにつかまって冬を越します。時には雪に埋もれることもありますが、そんな状態でもしっかりと生存しています。春になると鮮やかな青色にかわり、交尾・産卵します。ナメクジのようなものはゴマダラチョウHestina japonicaの幼虫です。エノキの根元の落ち葉にはり付いて冬を越します。春にはまたエノキの樹にのぼって葉を食べ、5月頃に羽化、平地では年に2~3世代を繰り返します。有名なオオムラサキに較べて生息できる環境の幅が広く、都会でもしたかかに生きています。今度のお休みの日、ちぢこまっていないで、近くの公園を散歩してみましょう。

ホソミオツネントンボ
ホソミオツネントンボ


ゴマダラチョウの幼虫
ゴマダラチョウの幼虫

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