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更新日:2010年7月1日

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自然探訪2009年3月 ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ(Parnassius citrinarius Motschulsky)

ウスバシロチョウは日本(北海道、本州、四国)と中国に分布し、年1回晩春から初夏に成虫が出現します。成虫は半透明の白い翅を持つので名前は「シロチョウ」となっていますが、モンシロチョウの仲間ではなく、アゲハチョウ科の1種で、ウスバアゲハとも呼ばれます。山道沿いの草むらや、山村の畑などによく見られ、オスはそのような場所でメスを探してゆったりと飛びまわります。メスはあまり飛ばず、産卵のために飛ぶときは素早く直線的に飛んで草むらに潜り込みます。そこには幼虫の餌になるケシ科のムラサキケマンやジロボウエンゴサクが生えています。これらの植物は早春に芽を伸ばし、花を咲かせますが、成虫が現れる頃には他の草に埋もれ、夏には地上部が枯れてしまいます。そこで、卵は食草の葉にではなく、付近の地上に落ちている枯れ枝などに産みつけられます。夏、秋、冬をそのまま経過して、幼虫は翌春早く孵化し、伸び出した小さな葉を食べ始めます。まだ寒い時季に活動するためか、晴れた日には落葉の上で日光浴している姿がよく見られますが、雨や曇りの日には落葉の下に隠れているため小さな幼虫はなかなか見つかりません。曇りの日でもヤマザクラの花が終わる頃に、葉を食べられているムラサキケマンの株の周りの落葉を返してみると、大きくなった幼虫が見つかります。蛹になる時には、チョウにはめずらしく薄い絹の繭を作ります。

 

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