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更新日:2010年7月1日

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自然探訪2010年7月 オオムラサキ

オオムラサキ(Sasakia charonda (Hewitson))

オオムラサキは里山を代表するチョウのように思われがちですが、本来は渓畔林のような場所に生息していたチョウではないかと言われています。森林が比較的連続していないと生息できないらしく、狭い林にはあまりみられません。幼虫はエノキの葉を食べて成長し、成虫は7~8月に出現して交尾・産卵します。中齢幼虫で越冬し、幼虫は春にまたエノキの樹にのぼって葉を食べ、6月頃に蛹になります。全国版レッドデータリストでは“準絶滅危惧”にランクされていますが、少し郊外に行けばまだみられる場所は多く、すぐに絶滅が心配されるようなチョウではありません。森林総研本所の構内には生息していませんが、筑波研究学園都市の周辺でも、まとまった広さの雑木林があれば出会うことができます。少し前までは小貝川の河川敷などでは、何十匹もの成虫が車座になって樹液を吸う光景は珍しくなかったのですが、今では樹液が沢山出る樹も少なくなってしまいました。紹興酒などの匂いの強い酒をトラップにすると良く集まります。でも、スズメバチ類もやってくるのでご注意。冬にエノキの根元の落ち葉をめくると、越冬中の幼虫を見つけることもできます。

写真1:オオムラサキの幼虫
写真1:オオムラサキの幼虫 

写真2:オオムラサキのサナギ
写真2:オオムラサキノサナギ

 

写真3:オオムラサキの成虫
写真3:オオムラサキの成虫

 

写真4:樹液に集まるオオムラサキ
写真4:樹液に集まるオオムラサキ

 

写真5:越冬するオオムラサキの幼虫
写真5:越冬するオオムラサキの幼虫

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