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更新日:2011年1月4日

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自然探訪2011年1月 永久凍土

永久凍土 

二年以上にわたって、地温0℃未満が保たれている土壌を、永久凍土と定義します。地図の濃い紫色の地域は永久凍土が連続して分布するところを示し、ピンク色は不連続な地域、黄色は点状に凍土が分布する地域です。永久凍土は、緯度に沿ってドーナツ状に北半球の陸地に分布しているわけではなく、これには過去数万年間の地球の歴史が影響しています。かつて巨大な大陸氷床の下になっていた地域では、現在の気候がよほど寒くない限り、永久凍土は形成されていないのです。対照的に、大陸氷床が無かったために地面が猛烈に冷やされた北東ユーラシアやアラスカ内陸部には、分厚い永久凍土が形成され、しばしばマンモスの冷凍遺体が凍土中から発見されます。

北極圏付近でも夏の気温は30℃を越えるので、地表から数十センチから数メートルは融解して植物群落が生育します。北東ユーラシアには東西3000kmに及ぶ広大なカラマツ林生態系が永久凍土の上に成立します。急激な温暖化が進行しても、永久凍土が無くなることはまず起こりませんが、凍土の南限域での土壌環境の変化と生物群集に及ぶ影響が懸念されます。

北極からみた永久凍土の分布
写真1 : 北極を中心にした地図で見た永久凍土の分布域

マンモスの化石
写真2 : マンモスの化石(アラスカ大学博物館の展示)

永久凍土層まで掘った土壌断面
写真3 : 永久凍土層まで掘った土壌断面

永久凍土上のカラマツ林
写真4 : 北東ユーラシアに広がる永久凍土上のカラマツ林

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