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更新日:2018年10月1日

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自然探訪2018年10月 世界森林変化図

世界森林変化図

ふと気付いたら、それまであった森がいつの間にか伐られてなくなっていたなんてことがあります。そんなとき、「あれ?何時、なぜ森はなくなったんだろう?」と気になりませんか?

メリーランド大学(アメリカ)のHansenさんが作った世界森林変化図(https://earthenginepartners.appspot.com/science-2013-global-forest(外部サイトへリンク))で調べてみると答えが分かるかもしれません。この世界森林変化図は人工衛星から撮影された画像をつなぎ合わせた雲のない画像(モザイク画像)を2000年から2017年まで毎年作り、それぞれを比較することで変化した場所とその年を調べて公開しています。

著者の職場にほど近いつくばエクスプレスのつくば駅を中心としたあたりを拡大してみましょう。図1は最も古い2000年頃の、図2は最新の2017年頃の衛星画像です。赤みがかった場所が森林で、図の上部、筑波連山周辺や右下の阿見東IC周辺などに森林が見られます。これら2つの時期の衛星画像を見比べると、北西から南東に幾筋も流れる川沿いの低地に広がる農地(淡い水色の場所)の違いに目が行きますが、よく見ると森林域にも変化している場所があります。

森林域で2000年から20017年の間に変化が生じた場所を赤く塗ってみる(図3)とわかりやすいでしょう。研究学園駅周辺のように赤い斑点が集まった場所があります。つくばエクスプレスの開通は2005年ですので、森林を切り開いて鉄道やその沿線の土地開発が行われたため、森林が消失したのです。同じような土地開発は、つくば駅の北側や阿見東IC周辺になども見られるようです。

森林が多く広がる筑波連山にも森林が変化したとされる場所が見られます。稜線沿いを走る筑波パープルライン沿いです。何があったのでしょうか?木材を生産するために伐採され、再び植林されたのでしょうか?

Hansenさんの世界森林変化図は森林の変化を知るのにとても良いツールです。このサイトは英語で書かれていますが、地図を眺めているだけでも世界中で起きている森林の変化の様子を想像することができるでしょう。世界一周の森林変化を巡る旅行気分を味わってみませんか。

(森林災害・被害研究拠点 髙橋 正義)

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