第3期中期計画成果集
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森林総合研究所では、5ヵ年にわたる中期計画を策定して森林・林業・木材産業に係わる研究を推進しております。このたび第3期中期計画(平成23年~27年度)で得られた主要な研究成果をとりまとめ、「第3期中期計画成果集」として発行しました。
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ここでは、第3期中期目標期間中の東北支所職員及び東北地方に関連した主要な研究成果をとりまとめ掲載しています。
本成果集が行政担当者を含めて広く社会的に有効に活用されることを期待しています。
重点課題A 地域に対応した多様な森林管理技術の開発
A1 多様な施業システムに対応した森林管理技術の開発
A2 森林の機能発揮のための森林資源情報の活用技術の開発
重点課題C 木材の需要拡大に向けた利用促進に係る技術の開発
C1 木材利用促進のための加工システムの高度化
重点課題E 森林への温暖化影響評価の高度化と適応及び緩和技術の開発
E1 炭素動態観測手法の精緻化と温暖化適応及び緩和技術の開発
重点課題F 気候変動に対応した水資源保全と山地災害防止技術の開発
F1 環境変動・施業等が水資源・水質に与える影響評価技術の開発
F2 多様な手法による森林の山地災害防止機能強化技術の開発
重点課題G 森林の生物多様性の保全と評価・管理・利用技術の開発
G1 シカ等生物による被害軽減・共存技術の開発
G2 生物多様性を保全するための森林管理・利用技術の開発
- 林業地域の中で生物多様性を保全する広葉樹林(PDF:671KB)
スギやヒノキの人工林が大半を占める林業地において、生物多様性保全に配慮した広葉樹林の配置指針を提示しました。多様な環境(土壌、地形など)に広葉樹林を残すとともに、地域内に100ha以上のまとまった広葉樹林を確保することが有効であることがわかりました。
- ブナ種子の豊凶は窒素が鍵(PDF:633KB)
樹木の種子生産が大きく年変動する豊凶現象の制限要因は、樹体内の炭水化物ではなく窒素であることがわかりました。この成果は、ツキノワグマなどブナの結実に依存する野生生物の保護管理手法の策定など、幅広い分野で応用が期待されます。
重点課題H 高速育種等による林木の新品種の開発
H1 林業再生と国土・環境保全に資する品種の開発
H2 林木育種の高速化及び多様なニーズに対応するための育種技術の開発
重点課題I 森林遺伝資源を活用した生物機能の解明と利用技術の開発
I1 林木遺伝資源の収集、保存・評価技術の開発