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ミミガタテンナンショウ(4月)

ミミガタテンナンショウエドヒガンが散るころ,園内の湿った林床で点々と見かけるようになりました。この一見不気味な花はサトイモ科の特徴です。

花軸に密集した小さな花(肉穂花序)と、それを囲むように発達した苞(仏炎苞)があります。特に本種の苞の下側は耳のように大きく張り出し,「耳形」の名前が付きました。

雌雄異株。雄花の苞の下端には小さな隙間があって、花粉をつけた昆虫はここから脱出し,雌花に移動し授粉します。雌花にはこの穴がないので昆虫はそこで死にます。有毒。サトイモ科には他にサトイモ・コンニャク・ミズバショウ・ザゼンソウ・アンスリウムなどがありますが,みな似たような花を付けます。(や)